お米の値段
短かった梅雨、猛暑の続く7月は今日で終わり、8月下旬には稲刈りが始まります。米の価格は地域を守る命綱なです。概算金が30㎏ 6,000円を割り込むことがあった6年前のこと。低すぎると農家の減収はもちろん、雇用、関連産業にも影響する。生活にはお金がかかる。子供がいれば教育費もかさむ。その収入を得るため若い夫婦は少しでも多く稼げる都会に出る道を選ばざるを得ない。結果、若い世代が減った地域から学校は消え、空き家が増え、農業を支える若者が減り、後継者がいなくなる今の現状。今年は久しぶりに一息付ける概算金の発表があり、ホッとしている。物価高で消費者の生活の苦しさもわかるが、米生産にも物価高がのしかかっている。農業機械は高く、肥料、燃料も高騰していて農業を続ける事が出来なくなっている農家が多くいることも考えてほしい。
小雨・高温の影響
米不足が話題となる中、高値での販売に向け生産意欲が増してましたが、深刻な水不足に頭を悩ませてます。
田んぼはもう早、出穂期(稲穂が出る時期)を迎えようとしています。この時期は、米作りの過程で最も水が必要とする時期です。しかし・・・・・豊岡では14日に12ミリを観測しましたが、それからまとまった雨は全く降っていません。それに、27日には全国で最も高い39.3℃を記録しました。田んぼの中に入ってみると「やっぱり枯れて、田面もひび割れてますので、穂も全部傷つき、半分以上実入りしないと・・・・今年も収量減」です。また、晴れが続いて川の水が少なく、水路に水が入りません。苦肉の策で、田んぼに水を入れようと、まだ少し水が溜まっている排水路からポンプアップ。しかし、田んぼに送るホースが短く、ホースをつなぐ部品を買いに量販店に行くとポンプ部品がなく、店頭から姿を消し、品切れです。なんとか水道部品で間に合わせ、応急処置で80mホースを引き、水を入れる事が出来てます。また、台風がたくさん発生してますが、スライスやフックして、ここ豊岡には近づこうともしません。期待の夕立もありません。大変な年になりました、農業50年していますが初めてです。毎年こういう状況になると思うと、もう一回経営を立て直しするということも考えなくてはなりません。大雨を望む今日この頃です。
アキアカネ
連日の猛暑が続いているここ豊岡市。「アキアカネ」も暑さに耐えきれず、つばきの葉陰で休息中。何とか雨が降ってほしいこの頃です。
幼穂
イネ(コシヒカリ)を剝いでいくと「幼穂(ようすい)」を確認しました。幼穂とは、稲穂の赤ちゃんの事です。こんな白く小さい芽が成長し、秋にはこうべを垂れる稲穂になるのです。また、この幼穂の長さにより追肥や穂肥の量が決まり、収穫量を確保します。デメリットとして、やり過ぎると倒伏の危険が出てきます。毎日30度を超える暑い日が続きますが、もうすぐ来る実りの秋を感じます。
水稲情報
不稔を発生させる「イネカメムシ」が今年も出没してきてます。早朝、畦畔の草刈りをしていると私の田んぼではありませんが、4月下旬田植えの「コシヒカリ」もう早、穂が出ています。出穂を見ると、いました「イネカメムシ」の成虫(体調1.3㎝)でんぷんを吸い上げてます。あー今年もか・・・・・・雑草、カメムシと収穫量が減る要素がまた増えました。
私の水田はすべて特別栽培米なので防除薬剤は絶対使用できないので、畦畔草刈りを徹底するしかありません。
巣立ち
今年、三江小学校巣塔で生まれた3羽のコウノトリ、農作業の傍ら、巣立ちして1ヶ月の様子を見ていると、田んぼでの餌探し、農道で休憩、毎日仲良く3羽で行動しています。全国で野外にいるコウノトリはついに500羽以上になったようです。この3羽もゆくゆくは、別々の行動をとり全国に飛んでいき繁殖をしてほしいものです。
アイガモ引上げ
合鴨84羽の引き上げをしました。5月22日にヒナが到着、2週間飼育、6月上旬に田んぼに放鳥、そして今日、一生懸命田んぼの雑草、害虫などを処理をしてくれました。5g(ヒナ)の体重が1.2㎏となり大きく成長しました。防鳥網、電気柵のおかげで1羽も脱落したアイガモなし。今日からこの施設で生活が始まりました。
溝切り
5月中旬田植えをして1ヶ月半、溝切りの時期に来ました。毎日猛暑続きで昼間の農作業は危険です。比較的涼しい早朝での作業をしています。田んぼを完全に乾かすと、溝が切れずに車輪に泥がまとわりつき、振り回しに重たいので、水を張った状態で溝切りしています。