合鴨農法

合鴨農法とは?

アイガモは、アヒルとマガモを交配して生まれた鳥。日本では、食肉用に飼育されていましたが、このアイガモを水田に放して除草害虫駆除させ、無農薬で安全な米と鴨肉を同時に育て利用しようというのが合鴨農法です。
有機農業の一種でもありますが、アイガモ肉は畜産物として処理されるため、稲作と畜産を組み合わせた複合農業です。

合鴨農法の効果

● アイガモが水田にいる様子を見ることで、安全安心をアピールできる
● アイガモの糞が稲の養分になる
● アイガモが水生植物、小動物、昆虫類を餌として食してくれる
● アイガモが泳ぐことにより土が攪拌され光合成が抑制され雑草が生えにくくなる

合鴨農法の課題

天敵対策:カラス、タカ、トビ、タヌキ、テン、キツネなどの外敵侵入防止
逃亡対策:アイガモの逃亡を防ぐのに網で囲む必要がある
気ままに動くアイガモは群がる習性があるので水田をまんべんなく処理してくれない
アイガモの餌は、田んぼの雑草などだけでは足りないので、別に餌やりが必要

合鴨農法の流れ

大阪育雛場からアイガモのヒナ(青首種)が届きます。
2週間程度育て、田んぼに入れます。
アイガモは雑草の芽は食べますが、成長した草はあまり食べません。
田んぼに入れる時期が遅くなると除草効果はあまりありません。
稲の穂と籾はアイガモの大好物。
稲が出穂する時期になったら、アイガモを田んぼから引き上げます。
いっぱい働いて大きくなりました。
アイガモが逃げ出さないように網を張り、3ヶ月ほど飼育します。

大屋町の処理施設(わはは牧場)でアイガモ肉ができます。